準備は入念に、時間は有効に
一夜明けて台風の被害の状況が明らかになってきています。被害に遭われた方や不自由を強いられている皆様が一日も早く日常を取り戻して欲しいと願うばかりです。
今日も皆さんの気分転換の一助になればと思いブログ書きます。
愛好家から「毎日何時間くらい練習しますか?」という質問を受けます。
正直(ケースバイケースなので)どう答えようか迷うのですが
「必要なだけ」とか「(僕にとって仕事なので)皆さんが会社に居らっしゃる時間と同じだけ」と答えていると同世代のギタリストOさんに話したら
「僕らは夢を売っている仕事なんだから、人生全てをかけて練習してますって答えよう」と指摘され(笑)、やっぱりスターは言うことが違うなあと感心しました。
話題を戻して、
実際のところ、練習を測る物差しは何時間弾いたか?ではなく「どんな練習をしたか?」です。
上手く弾けない時、あなたならどうしますか?
「何度弾いても上手く出来ません」というセリフをレッスン時に聞くことがありますが、
つまり「練習方法が間違っているのでは?」と疑うのが自然な考え方でしょう。
練習しているのに弾けない!ではなくて、練習の仕方を変えてみる、と考えましょう。
方針転換や目標を定め直すことをしないと事態は打開出来ないはずです。
いい感じに弾けてきた!と聴こえてきたら、時間をかけて何度も練習しましょう。
料理でいう”煮込む”という工程でしょうか。練習の最初は”材料や道具を揃える”のです。
「思い込んだら試練の道を、行くが男のど根性」的な発想だけでは、その後身体的なトラブルにも繋がってしまいます。
上手に弾ける人は、試練の道を歩みつつも(意識的にか無意識かは人それぞれですが)自分なりに上手くなるヒントを見つけながら何度も弾いているのでしょう。
行き当たりばったりに「弾けた」「弾けない」をランダムに繰り返すのではなく
人前で弾く時の「準備」が入念に出来た時に、初めて「上手くなった」と実感出来るのだと思います。
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