アルペジーネとシュタウファー
最近聞きなれない横文字ばかり取り上げていますが、
アルペジョーネは1823年頃ウィーンで作られた6本の弦を持つ”弦楽器”です。
この曲を有名にしているのは、シューベルトがこの楽器の為に書いた唯一の有名作品である「アルペジョーネ・ソナタ」です。
それで、アルペジョーネを作った人が、ゲオルグ・シュタウファーという人物です。
アルペジョーネを、一説によると「弓(ゆみ)ギター」とも「ギター・チェロ」とも呼ばれたそうですが、
チェロの指板(左手で押さえるところ)にフレットを施して、弓で擦弦する楽器です。
このシュタウファーという人物、本職はギター製作家です。
レニャーニやレゴンディと言ったギタリスト達と親交が深く、
私も、5年前に録音した「レニャーニ・36のカプリス」というCDで、シュタウファー(レプリカですが)を用いて演奏しました。
ということで、シュタウファーはシューベルトとも大変仲が良かったようです。
ちなみに、シューベルトもギターを愛奏したことは知られていますが、所有のギターはシュタウファー製作の楽器だったと言われています。
5月14日の演奏会では、このシュタウファー(レプリカ)を使って、シューベルトの歌曲を4作品(Hänflings liebeswerbung、野ばら、涙の賛美、さすらい人、魔王)演奏します。
どれも、誰もが一度は耳にしたことある名曲ばかりですね。
19世紀初頭、ギターも弾いていたシューベルトが抱いていた響きを、再現しようと思います。
チケットはまだまだ好評発売中です!!
お問合せは、オフィス・クランネ Tel:080-4433-9617 E-Mail:klanne@hotmail.co.jp まで!
P.S. ちなみにフォークギター製作家で有名なC.F.マーチン(初代)はシュタウファーの弟子です。
*当初この記事でアルペジョーネの製作年を”1923年”と間違えて書いてしました。正しくは1823年です。
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