継続することの難しさ

 

何をするにも、「続ける」ことはとても大変なことだなと感じます。

毎朝必ず(どんなに短い時間でも)練習をします。

でもずっと集中して弾き続けるのって難しいですね。30分おきに中断してお茶を飲んだり、お菓子を口にしたりして集中力を高めたりします。(というか無意識にそうしてしまいます。)

今朝は、(こうしてブログを書いているわけですが)大好きなギタリストのDavid Russellの演奏を聴いていて、昔のことを思い出しています。

ちょうど高校1年の時、学校を休んで(皆さんに話す時は、「仮病」という病気になった!とお話してますけどね)

早朝、長崎駅発の特急電車に乗り(その後新幹線に乗り換え)、片道5時間半かけて大阪までRussellさんのマスタークラスを受講しに行きました。

その頃一番悩んでいたことと言えば、「音色」です。

演奏する度に、「(音が)きたない。ドライ過ぎる。もっと魅力のある音色を!」と言われ続けるも、なかなかそれを改善させるきっかけがつかめず、試行錯誤していました。

そんな時、RussellさんのCDを聴くことがあり、演奏が素晴らしいことは言うまでもないですが「この人、何故こんなに美しい音色で弾けるんだろ?」って感じたものです。

そんな時、Russellさんのレッスンが受けられることになったんです。

そりゃ、仮病にもなりますよね(笑) 本当はちゃんと先生に理由を言って公欠扱いにしていただいてます (^-^)v

でも、登校するのと逆方向に、しかもギター持って出掛けるわけですから、みんなからすれば「あいつ、ギター持ってどこ行くんだ?」って思いますよね(^^;;

あっ・・・話が逸れましたね。方向修正します。

そう、レッスンを受けに行ったんです。受講曲は確かJ.S.バッハのリュート組曲第3番。

丁寧に指導していただいて、最後に「何か質問は?」と訊かれたので

ここぞとばかりに

「いつももっと綺麗な音で奏しなさい!と言われ(どうして良いか)悩んでます。どんなことに気を付けたらいいですか?」と質問しましたよ。

そしたら、うーん・・・と一瞬沈黙があって

「君に今一番大切なことは、綺麗な音を出したい!と思い続けることだね」とのお返事。

当時まだ高校生(16歳)です。正直そのお返事に「???」という感じでした。

でも、思い続けましたよ~。もちろん今でも思ってます。

そして、時々演奏会後に「音が綺麗ですね~」って言われる度に、あの時のRussellさんの言葉を思い出します。

結局言いたかったのは、「思い続けて努力を止めなければ、きっと叶う」ということを言いたかったんだろうな、と僕なりに今は考えています。そのことをRussellさんに訊く機会は今のところないし、訊くつもりもないですが

やっぱり、一つの目標に向かって努力し続けることはとても難しいことだし

やめてしまっては意味がないんでしょうね。

先日、僕が教えている方が、他の生徒さんに「上手になるコツは、(レッスンを)やめないこと」って言っているのを訊いて、教えているこちらがハッとしました。

ただ漫然と続けるだけでは意味がないけど、目標を明確に見据えて「次は何をやったらいいのか?」と問い続ければ、上達して行くんでしょうね。その答えは奏者それぞれが見つけて行かなきゃだし。

そんなことを教えていただいたんだな、と今思えるということは仮病になって、片道5時間かけてレッスンを受けに行ったことは、かけがえのない経験だったと思っています。

(だから仮病じゃない!って。冗談めかして言うと信じちゃう人がいるから気を付けましょう)

今朝も(もっと)綺麗な音を出したいと思いを忘れないで、練習!です。

*ちなみに、そのマスタークラス時の写真、手元にあるはずなんですけど、今朝は見つけられません。
そのうち、見つけたら投稿します。だって、このブログも継続しなきゃ!だしね(^^;;

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