真面目な顔して楽しませること

 

32年も続いた長寿番組が終わってしまいましたね

言うまでもなく、いつも12時から放送されていた「笑っていいとも!」ですが

その司会をしていたタモリさん、子供の頃から不思議な魅力を持つタレントさんだなと思って見ていました。

一時期だけ流行るお笑いタレントさんみたいに、奇妙なことをやったり、言ったり、騒いだりして”笑われる”こともなく

かと言って、何か意図的に”笑わせる”わけではなく

ユニークな感性と観察眼で、絶妙なタイミングで、思わず”笑ってしまう”

それが天才的(もしかしたら入念に準備していたかも!?ですが)に上手い!と感じさせる番組でしたが

いつの日からか、なんとなくそんな魅力が薄れていって、ついに終わりになったんだろうなと感じて最終回を見ていました。

ということで、ここからは音楽の話。

なんでも、音楽に結び付けてしまうのが、音楽家の良い所でもあり、悪い所でもあるんですけども

まずは、先日のトリオのコンサート、たくさんの方々に聴きに来ていただき本当にありがとうございました。

僕が敬愛するお二人のS.F.師匠(偶然イニシャルが同じ)やリュート弾きのT田さん、同い年のOくんなどなど

舞台上から見ていて、今日は有名人率が高い!とプレッシャーを感じながらも(笑)

自分の仕事(演奏ね!)を粛々とこなすことが出来たのも、

フルートの難波さん、本職はヴァイオリニストの井上さんのお二人のサポートがあったおかげです。

本当にありがとうございました。

リハーサルで心掛けたのは、良い演奏にするのはもちろんですが

今日弾く作品が”良い曲”に聴こえているかどうか?でした。

3人で意見交換をしながらリハーサルをしていたら、白熱しすぎてプログラムの半分しか終わってないのに

すでに4時間近く経っていたり

でもそれが非常に楽しい作業だったんですが

最終的に、演奏者が楽しむという自己満足の演奏ではなくて

聴き手に楽しんでもらうことが出来たかなと自負しています。

ウィーン古典派の音楽は、決してコンクールの自由曲に選ばれるような一過性の派手で面白い音楽ではないけど

ちゃんと良く咀嚼して味わって、初めて分かる音楽だと思っています。

そんな音楽だからこそ、今現在プロを目指している人達に聴いてほしかった!という思いは強く残るものの

3月末という時期は、そういう人達に聴いてもらうにはあまり良い時期ではなかったのかも!?ですね。

今後も真面目な顔をして楽しませる演奏を目指して頑張ります。

ちなみに次に出るCDもそんなものになりそうです。

6月にレコーディングが控えているので、今度はそれに向けて準備開始です。

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