失敗と書いて「せいちょう」と読む

   2020/11/05

0E7D643B-EF7F-4D55-8905-5625ACD6729E昨日練習の合間に何気なくスマホを見たら、「野村克也氏、亡くなる」というニュースを目にして思わず、え〜!!と子供のような驚き方をしてしまいました。

日本西端の長崎市で育ち、野球といえば巨人のことしか知らない環境だった私にとって野村さんは、ライバルチームの監督というイメージしかありませんでした。子供の立場から見ればヒーローの活躍を妨げるヒール役でした。

でも当時は聴き慣れなかったID野球という言葉に少しずつ好奇心が芽生え、ある日たまたま本屋さんで見つけた野村さんの著書がいつしか愛読書になりました。一時期全ての本を買いあさり、練習の合間に読み耽っていました。悪役だった野村さんのことが、いつのまにか尊敬する人になっていました。

野村さんの言葉で一番心に響いたのが、【失敗と書いて「せいちょう」と読む】です。私にとっては座右の銘といって差し支えないです

20歳過ぎた頃、練習を重ねても本番で上手くいかないことが続き悩んでいたのですが、著書の中のご自身の選手時代の経験や監督時代のエピソードがとても示唆に富み、超一流の言葉はすごく重みがあるなあと感じたものです。

もうひとつ、ご自身の言葉ではないのですが、本を読んでいて自分の人としての未熟さを痛感した一節があります。

心が変われば態度が変わる
態度が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる

お会いしたこともなければ、一介のギター弾きにとってはお目にかかるチャンスも無かったと思います。でもそんな私にとっても生きる上での道標になるような人生を全うされた野村さんの凄さを改めて感じています。

そういえば、こんな言葉も読みました。

「財を残すは下、仕事を残すは中、人を残すを上とす」

音楽家なので財は・・・(笑)ですが、仕事はそこそこ残しているかも、でも人はまだまだ全然残していません。

ひとつだけ励みになるのは、そんな野村さんでも世間での認知度を飛躍的に上げたのはヤクルトの監督になられた50代からですね。私にとってあと10年猶予があるということ?いや、もう10年しかない!ですね。現状に満足せず、もっとギターや音楽を好きにならねば!と思います。

自分自身の備忘録としてブログに書きたくなったので、久しぶりの投稿でした。

ご冥福をお祈りします。

 

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