【上手くなるために大切にして欲しいこと】子供の頃の思い出話より
《好きこそ物の上手なれ》とは良く言ったもので、好きなことは時間を忘れて没頭するし、出来るようになったら誰かに見てもらいたい、聴いてもらいたいと思うはずだし、それを喜びと感じるようになれば自然に成長していく。それが上手くなるために最も大切なことだと断言できます。
私が子供の頃住んでいたのは長崎市ですが、毎秋九州ギターフェスティバルという催し物があって、九州各県からギター愛好家が集まって3日間に渡ってコンサートや作曲展、そしてコンクールが開催されていました。
小学生だった私はそれを毎年楽しみにしていました。
何故かというと、九州各地のクラシックギターの先生や関係者の方にお会い出来る機会で、1年間で弾けるようになった曲を披露したくて仕方がなかったからです。
ホール内ではコンサートが開演中でしたが、それを尻目に私はロビーに展示してあったギターを片っ端らから弾きまくり、いつの間に私の周りには人だかり(笑)
*九州のギター関係者の皆様、若気の至りとはいえ、お詫び申し上げます。お陰様で私も一端のプロになれました(笑)
いろんな方々が拍手万来で聴いて下さったので、楽しくて仕方がない3日間でした。
その頃の印象が強かったのか、数年前の九州ツアーでは各地で「正洋くん、大きくなったねえ」と言われる始末。
いえいえ、皆様、大きくどころか、立派なオジサンになりました(笑)
1回の本番は100回の練習に勝る、と言った人がいる(いない?)ということを聞きましたが
その通りだと思います。でも、私が勝手に開催したロビーコンサートのために、何度も何度も繰り返し努力してきたことも事実です。
この頃積み重ねてきたことが、今でも十分に役に立っています。
とある有名なサッカー選手が「公園で遊んでいた時が、今から考えると一番有益だった」と言っていました。
遊び感覚の中で、自分が出来ることを見つけ、それを人に披露して自信につなげる。
周囲がそれを叱咤激励する。そして、また努力する。
友達に自慢したり、自分より優れている部分をマネしたり、周囲の大人がその環境を作ってあげたり
上達のためにはそれが一番大切なんでしょうね。
子供の頃は人前で弾くのが大好きだったのに、20歳過ぎてから急に思い通り弾けなくて苦しんていたこともありました。
コンサートが軒並み中止や延期になっていますが、プロとしての仕事の場であるコンサートでは、なかなか自分の弾きたい曲だけ演奏するわけにはいきません。
幸か不幸か分かりませんが、久しぶりに子供の頃に練習していたような感覚でギターを弾いています。
コロナウィルスの影響が収まったら、現在蓄積しているものを存分に発揮できるように精進しようと思います。
素晴らしい演奏でした 当方50を超えてレッスン受けるようになりました 少しでも上達するよう努力します