あっという間に30年が経ちました
今から30年前(1991年)はソビエト連邦が崩壊した世界でも大きな転換期となった年です。当時中学生だった私は、テレビのニュースを通して伝わってくるソ連内の緊張感を「これから世界はどうなっていくんだろう?」と不安な思いで見ていたことをはっきりと覚えています。
そんな年の春に、故郷長崎でリサイタルを行いました。左の写真はその時のチラシです。体格も小さかった私にとって、当時愛奏していたラミレス3世はかなり大きな楽器でしたが、演奏曲目も弾きごたえ、聴きごたえ十分のものですね。初めての人前での生演奏に不安と期待が入り混じって舞台に登ったことは、昨日のことのようです。
13歳でのデビューリサイタル以降、毎年のようにリサイタルを行い、今ではプロのギタリストとして活動させていただいています。
今、世界は新型コロナウイルスの影響で変革期を迎えているような気がしています。そんな大変な時代に子供の頃から好きだったギターを弾くことを職業として生きていることを幸せに思い、これまでお世話になった方々への感謝の気持ちを忘れないようにしようと気持ちを新たにしています。
本日(2021年2月3日)発売の新CD「バッハ・オン・ギター3」【6つのチェロ組曲Vol.1】は、今の自分の姿を精一杯表現出来たアルバムになったと自負しています。
初リサイタルでも選曲したバッハへの思い。初心を忘れず「もっと上手くなりたい」という夢を持ち続けられるよう、今後も研鑽を続けます。
今後とも応援よろしくお願いいたします。