楽器紹介3「サントス・エルナンデス」
マヌエル・ラミレスの一番弟子であり,1916年にマヌエルが亡くなるまで,彼の工房で製作をしていました。その後独立し,スペイン最高のギター製作家として名を馳せました。
トーレスがモダンギターを生み,マヌエルがクラシカルな楽器として成長させ,サントスはそこにスペイン的な味付けを施したと言えます。
若き日のセゴビアが使っていたマヌエル・ラミレスはサントスが製作したものと言われ,またアランフェス協奏曲を初演したギタリスト,レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサは,5台のサントスを所有し愛用しました。
このギターはサントス晩年の1939年の作品ですが,これまで修復歴のない完全オリジナルの奇跡的なパーフェクトコンディションです。
2021年のデビュー30周年にリリースしたCD「Bach on Guitar 3」無伴奏チェロ組曲Vo1.1とCD「Bach on Guitar 4」無伴奏チェロ組曲Vo1.2で使用している世界最高峰の名器の一つです。