バッハ・オン・ギター 3【無伴奏チェロ組曲第1番~第3番】
release:2021/02/03
20枚目のソロアルバム、そして益田正洋デビュー30周年記念CDはJ.S.バッハが残した最高傑作の「6つチェロ組曲」を全曲録音しようというプロジェクトです。その第1弾として本CDは前半の3組曲、第1番(BWV1007)、第2番(BWV1008)、第3番(BWV1009)が収録されているアルバムです。
J.S.バッハがケーテンの宮廷楽長時代(1717~23)に完成させた「無伴奏チェロ組曲」全6曲(BWV1007~12)は独創性や品位の高さ、合理的構築性と豊かな情緒を併せ持ち、今に至るまで広く讃仰される作品です。
日本のトップギタリストとして活躍する益田正洋が、バッハの音楽に真摯に寄り添いつつ、ギターという楽器の特性を最大限に生かすために調性の変更など大胆なアプローチも行いました。今回のアルバムは「ギターによるバッハの最高峰」と言っても過言ではありません。
邦人ギタリストでは同郷の山下和仁以来となる全6曲を網羅したシリーズ。天才の系譜、必聴です。クラシックギターのためにバッハが書き残した作品ではありませんが、クラシックギター奏者にとっては貴重なレパートリーになっているこれらの楽曲を、可能な限りバッハの”言葉遣い”に近づけ、バロックの様式感、舞曲の特徴、アーティキュレーション、チェロの弓使い等を考察し、ギターで弾く意義と作品の素晴らしさが両立できるような演奏に仕上げました。
2021年4月号レコード芸術誌特選盤
6つの無伴奏チェロ組曲 Vol.1
【組曲 第1番 ハ長調(原曲:ト長調) BWV1007】
01. 前奏曲
02. アルマンド
03. クーラント
04. サラバンド
05. メヌエットI-II-I
06. ジーグ
【組曲 第2番 イ短調(原曲:ニ短調) BWV1008】
07. 前奏曲
08. アルマンド
09. クーラント
10. サラバンド
11. メヌエットI-II-I
12. ジーグ
【組曲 第3番 ト長調(原曲:ハ長調) BWV1009】
13. 前奏曲
14. アルマンド
15. クーラント
16. サラバンド
17. ガヴォットI-II-I
18. ジーグ
益田正洋(g)
fontec●FOCD9697/¥2,400(+tax) /2021.2.3発売
2020年6月17日~19日 Jcom 浦安音楽ホール
使用楽器:サントス・エルナンデス 1939年製 Santos Hernandez 1939
発売元:(株)フォンテック