ソナタ Ⅱ
release:2013.10.09 13th Album
13枚目のアルバムは「ソナタ集」第2弾です。古典期の最高傑作と言っても過言ではないジュリアーニのソナタ作品15、名手ブリームに献呈されたバークレーの「ソナチネ 作品51」、ポンセがソルへの讃歌として残した「ソナタ・クラシカ」、そして近代スペインのトゥリーナの「ソナタ 作品61(初稿版に基づく)」の4曲です。
さらに今回のCDでは3台の名器(J.L.ロマニリョス 1977年製&1986年製、アルカンヘル)を弾き分けています。それぞれの音色の違いも存分に楽しめる録音です。
小品がギタリスト達のレパートリーの多くを占める中、常にソナタという大曲に挑み続ける益田正洋が今回はどんな演奏を聴かせてくるるのか?楽しみです。
【J.トゥリーナ/ソナタ Op.61】(初稿版に基づく)
1. I. Lento – Allegro – Allegretto tranquillo – Allegro
2. II. Andante
3. III. Allegro Vivo
【M.ジュリアーニ/ソナタ ハ長調 Op.15】
4. I.Allegro Sprito
5. II.Adagio con grand espressione
6. III.FINALE: Allegro vivace
【M.M.ポンセ/ソナタ・クラシカ】
7. I.Allegro
8. II.Andante
9. III.Menuet
10. IV.Allegro
【L.バークレー/ソナチネ Op.51】
11. I.Allegretto
12. II.Lento
13. III.RONDO:Allegro non troppo
益田正洋(g)
fontec●FOCD9604/¥2,520(税込)/2013.10.9発売
2010年11月26日、2013年4月15~16日 秩父ミューズパーク音楽堂 録音
使用楽器:J.L.ロマニリョス1世 1986年 “Pluma”、J.L.ロマニリョス1世 1977年”La Ventosa”、アルカンヘル・フェルナンデス 1999年
発売元:(株)フォンテック
♪ ライナーノートより(抜粋) / ギター・ソナタの系譜
奏者の充足感が聴き手をも巻き込み、美的昂揚感を共有させるためには、奏者が―ちょうどここに聴く益田正洋のように―高度な音楽的知性と感性の持主でなければならないが。 20世紀、ギター音楽“新ルネサンス時代”の名作3篇に、古典期の傑作1篇を加えて成った当CDを通じ、聴き手はきっと、上記のことを実感されるに違いない。 濱田滋郎
♪ レコード芸術/2013年12月号 特選盤
この好盤が出たことを喜びたい。(中略)古典を学ぶならここまで来なければいけない。ひとつの模範演奏として推したい。濱田三彦